地味ながらも着実な進化を遂げた新「MOGICS Donut & Bagel」サンプルレビュー。やっぱこのアダプタ凄いよ!



進化して帰ってきたAsa Linの名デザイン、今もKickstarterでファンドレイジング中のFresh MOGICS Donut & Bagel - New Upgrades, Special Editionsから、レビュー用に「Power Bagel」を提供していただいた。

新しくなったPower Donut / Power Bagelのプロジェクトに関しては前回の投稿「可愛い顔した凄い延長コードが進化して帰ってきた!MOGICSの新「Power Donut / Power Bagel」」をご確認いただくとして、早速この新たなPower Bagelと進化したMOGICS Adapterを、旧Power Bagelと旧MOGICS Adapterと見比べながらレビューしていこう。




新「Power Bagel」






これは新「Power Bagel」に新「MOGICS Adapter」がはめ込んである状態。レビュー用に提供いただいたものだ。色はブラックで、幸運、健康、幸せを願い悪を追い払うチベットの祈りの車輪(マニ車/転経器)を模した「Tibet Prayer Wheel」エディションだ。





結構細かい柄が美しく印刷されている。





写真は旧Bagelとの比較。以降新しいものが左、旧が右で比較していく。





ぱっと見のサイズも仕様も変わらない。スペアのフューズが入っているところも変わらず、コードの長さも92cmのまま。ただ、新たに表面に絵柄をプリントできるようになったというのは大きなことだと思う。すでに柄がプリントされたエディションはどれもリワード限定人数が満員になっているが、今後一般販売されるときにもドーナツ/ベーグル状の形状を活かしたプリント柄モデルがいろいろ出てくると楽しいかもしれない。



進化した「MOGICS Adapter」






新しくなったアダプターの方は、少し出っ張りが増えている。





ぱっと見はそれ以外の点は、ガチャガチャいじっても楽しい変態的変形機能(超褒め言葉)も含め変わらないように見えるが…






この新アダプターの売りの一つはここから更に…





伸びるんです!MOGICSの新プロジェクトページを見たときには、このサイズでどうやって伸ばすんだろうと思ってたけど、これ実は普通の状態からネジを緩める要領で先端部分をねじると伸ばせる仕組み。目に見えない根元の部分もネジ状になっているようで、伸ばしきった状態でねじることで固定できる。この小さなアダプターに更なる機能を詰め込んだことに感動。




これまでのアダプタじゃなぜだめだったのかというと、こういうこと。右側は円形に奥まった中にアース用?固定用?の突起がある「Eタイプ」用のアダプタ。突起が差し込めるよう、円形の本体上に穴が空いているのがわかるはずだ。一方左は細長いダイヤモンド型のくぼみの中に穴がある「C/J/L/Nタイプ」(韓国、マレーシア、ブラジル、南アフリカとかもこれ)。このアダプタ用のコンセントは、ダイヤモンド状のくぼみ型となっている。

このため従来のMOGICSアダプターは、コンセントに突起のある「Eタイプ」や、ダイヤモンド状ではなければ差し込むことのできない「C/J/L/Nタイプ」のコンセントには入れることができなかった。





しかしこのアダプター端子の先端が伸びる機構により、「Eタイプ」の突起や、「C/J/L/Nタイプ」のコンセント穴の形状も問題ではなくなった。





替えのフューズが入る変態機構(褒め言葉)もそのままだ。それ以外の点は、見えない部分で半田付け強度が強くなっているのと、UKプラグ用の出っ張る部分を稼働させたときの感じが、心なしかよりしっかりした作りになっている感じがした。



新しくなったケース*






*これはプレプロダクションサンプルであることを断っておく。というのも、最近プロジェクトバッカーを対象にした投票で、ケースに穴がないものが票の大半を集めたため、ケースの穴は無くなることに決まったのだ。その方がドーナツ/ベーグルの穴にはまっているアダプタ部分が無くならないというバッカー達の意見も最もなことだ。穴のないケースの写真はプロジェクトアップデートから見ることができる。

全体的な雰囲気は白いレザーであった前の物と様変わりした。以前のケースはなによりも、オシャレで可愛らしくはあったが、汚れがつきやすいことが問題とされていた。新しい物は確かに汚れがつきにくそう、これはこれでかっこよくて個人的には好きだ。

新しくなったケースのもう一つの利点は、ジッパーの取っ手の部分。以前の物は金属製の物だったが、新たな物はロゴ入りのゴム素材。これは以前の物よりもつかみやすく(以前の物がつるつると滑ったわけではないが)、開け閉めがしやすくなっているのは事実だ。




まとめ






(ちなみにプロジェクトコメント欄によると、USBポートは上の方が早いそうだ。LEDがある方が下側。)

数々のデザイン賞を受賞している「MOGICS Donut & Bagel」。ある意味では、今回飛躍的な変化が無かったと言うことは、そのデザインの完成度の高さを示しているだろう。

「ドーナツ/ベーグル」の本体側に新たな機能は付加されていないものの、(数量限定ではあるが)プリントができるようになったことは進歩だし、形状や大きさをほぼ変えることなくアダプターを進化させたことは、地味な進化ながら大きな意味を持つ。これで、変圧器の必要のない機器であれば、これ一つで世界中どこにでも行けるようになるわけなのだから。ケースについても、素材やジッパーの取っ手、そして穴が無くなるという変更も、着実な進歩である。





プロジェクト終了までまだ40日以上あり、限定版こそなくなっているものの、Adapter、Donut、Bagelそれぞれのリワードに出資することが可能だ。もうすでに以前のプロジェクトでDonut/Bagelを持っている人はAdapterだけでも手に入れるのもありだろう。

プロジェクトの方は順調にバッカー数を伸ばし、現在元々の目標金額の800%以上の出資が集まっている。

今はストレッチゴールとしては、バッカー数1000人でキャリーケースを全てのDonut/Bagelにつけるというものがすでにアンロックされている。バッカー数が2000人に達したら、5つ目のスペシャルエディション柄がアンロックされることが決定した。これは、バッカー達が自ら柄を提出し、投票で柄を決めることになるというものだ。どんなアイデアが出てくるのか楽しみだ。なお、最終的に選ばれた柄をデザインした人にはDonutもしくはBagelが6つプレゼントされるという。

ストレッチゴールとして明らかになっているのはこれだけだが、プロジェクトアップデートの画像からすると、まだまだこの先にも複数のストレッチゴールが考えられているようにも見えるので、今後も目が離せない。

また、この場をお借りして、「Power Bagel」をレビューする機会を提供してくれたAsa LinとMOGICSに感謝を述べたい。



(abcxyz)

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