英国デザイン+スイスムーブメント、ヴィンテージカーにインスパイアされたGAUGE Instrumentsのファーストコレクション


GAUGE Instrumentsはイギリスはロンドンの腕時計会社。会社としてはまだ新しいようで現在は未だ最初の腕時計コレクションのために「クラウドファンディング」を行っているところ。とは言えKickstarterはIndiegogoなどの既存のクラウドファンディングプラットフォームではなく、自社ウェブサイトでのみ資金を募っている。つまるところ、よりわかりやすく言えば、そしてGAUGEのプレスリリースから言葉を借りれば「予約販売」だ。

GAUGE Instrumentsのミッションステートメントは「それぞれが独特のステートメントとなるような、目を惹きつける作品でありながらも手頃な価格であること」。



そんなGAUGE Instrumentsの最初のコレクション『Timeline』を構成するのは「Vintage」、「Classic」、「Phantom」の三種にそれぞれ文字盤に白と黒のカラーバリエーション。さらに面白いことにそれぞれに別々のムーブメントが使用されており、どれも違った美しさを持っている。どのモデルも世界限定999個となっており、値段は200ポンド台前半。「GAUGE」(ゲージ)の社名通り、どこかしら車や飛行機の景気を思い起こさせる文字盤デザインだ。それもそのはず、このコレクションは、ヴィンテージカーのダッシュボードのスピードメーターから影響を受けてデザインされているのだ。





Vintageは文字盤の分表記が内側にあり、クラシックカーの計器にインスパイアされた赤い針がスタイリッシュだ。ムーブメントはRonda 1069。






Classicは先のものとは逆に時間表記が文字盤の分表記の内側にある。時間表記部分は風防の内側に印刷されているのか文字盤に影を落とし、立体的な構造となっている。日付表示もある。ムーブメントはRonda 515。






Phantomはさらにユニークなデザイン。針は一本のみ。時間表記は文字盤内側よりに浮かび上がる。白黒どちらのモデルも同様に、現在の時間のみが浮き上がるように表示されるのはなんとも面白い。ムーブメントはRonda Caliber 762、これはバッテリーが10年持つことでも知られるムーブメントだ。




安価で高品質を謳う腕時計は今も雨後の筍のようにクラウドファンディングプラットフォームに多数登場している。しかしよく見てみれば他の腕時計と文字盤の見た目はほぼ変わらず、ロゴだけが違うと言うようなものが多い。そういうものが多い中で、値段はお手頃なままで文字盤の洗練度をここまで高く仕上げた新しいブランドは珍しいのではないだろうか。

同社のInstagramアカウントはすでに1.4万人以上のフォロワーを持つが、果たして公式サイトでのクラウドファンド/予約販売が成功するかは気になるところ。

Timelineコレクションの成功を願うと共に、そのデザインの質の高さからは今後のコレクションの登場にも期待できそうなブランドだ。


Image courtesy of GAUGE Instruments

(abcxyz)

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